【講演実績】学習教室の魅力:アスポート活動事例

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はじめに

平成25年度「生活保護担当ケースワーカー全国研修会」(厚生労働省 社会・援護局保護課主催)にて、講師を務めさせていただきました。その際の講演内容について、記録として掲載いたします。

 

学習教室の魅力

学校や家庭では寂しい思いをしたり、辛く苦しい思いをしている子どもたちにとって、学習教室は子どもたちにとって居場所になっています。「学校ではいじめられているけど、学習教室の友だちなら何でも話せる」という子どももいます。子どもたちはこの学習教室になんらかの期待を寄せているのでしょう。「なんとなくだけど、ここにいると楽しいんだよね」というような子どもの心がよいリズムで弾んでいるのを感じます。

学習教室は、わからないところを「わからない」と言える場所をめざしているので、私たち大人も恥ずかしがらずにどんどん質問するようにしています。

学習教室で勉強しているのは、5教科だけではなく、デッサンの練習をする子どももいます。このように全般的に学習をサポートしているので、全ての教科に対応できる大人はなかなかいません。

しかし、大人が完璧である必要はまったくありません。一緒に教科書や参考書を読みながら、子どもと勉強を進めていくのです。子どもとどっちが早く計算ができるか競争することもあります。また、私自身理科が苦手なので、わからなくなったら子どもに聞くようにしています。「ちょっと、○○ちゃん、ここ教えて」と言うと、びっくりするほどスラスラと教えてくれます。「○○ちゃん、すごいね」と褒めると、満面の笑みで喜びます。とにかく、思いっきり褒めてあげることで、それが子どもにとっての自信につながっていくのだろうと思います。

「勉強は、順位をつけることではない。自分のわからないところを見つけることが勉強だ!」・・・この言葉は、困難校で教鞭を取られていた、当法人(一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク)の代表理事である白鳥勲先生の言葉です。私が子どもの頃も、順位や点数を重視されていました。人間の価値は偏差値で測れるのだろうかと悩んでいた時期もありました。私は、この言葉に救われましたし、子どもたちもきっとそういう思いをもっていることでしょう。

できなかったことができるようになるのは、本当にうれしいことです。中学3年生の女子生徒で、受験を目の前に焦りを感じつつも学習にまったく集中できない子どもがいました。正負の数を理解するのに半年以上かかりました。しかし、入試直前には突然回路がつながったようにスラスラと連立方程式が解けるようになったのです。「わかった!できた!」と大きな声で喜び、「やったね!」と一緒にハイタッチをすると、その子は目に涙を浮かべていました。その表情からは、問題が溶けた喜びだけでなく、「こんな私にもちゃんと向き合ってくれてありがとう」という感謝の思いも私の心にはきちんと届きました。

学習教室に通う子どもたちは、勉強ができない子どもをばかにする子どもはいません。「その問題、難しいよね。頑張れ!」と肩をポンと叩いたり、「こうやって解くと簡単だよ」と子ども同士で教え合う姿も見られます。また、一人でポツンとしている子に、声をかけてあげるような優しさもみられます。学力だけでなく、心も豊かに成長する子どもたちの姿をみて、「学ぶって、本当はこういうことなんだよな」と、私自身もたくさん気づかされました。

大人も子どもも共に教え合い、学び合い成長できること、それが学習教室の一番の魅力ではないでしょうか。

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